2022/07/23 20:15


今日は、当店不動の売上No.1「グリフォイ・オイル」のプロフィールをガイドさせていただきます。
産地はスペイン北東部にある人口300人のエルモラール村(写真は村の全景)。
その土地は山あいにあり、周囲の岩山が地中海からの湿った空気や雨を防ぐミクロクリマ(局所気候)により降水量は少ない上に、「リコレリャ」というストレート土壌が雨を吸収せず地底に落ちるため、作物たちは貴重な水を求めて地底深くに根を広げます。また、夏の朝晩の寒暖差は20度以上にもなります。
畑は山あいの斜面にあるため、農作業の機械化もほぼ不可能な村なのです。「グリフォイ・デクララ」はその地で5代続くボデガ(ワイナリー)です。
<写真左:リコレリャ  写真右:機械化も不可能な畑>
オリーブの品種はアルベキーナ種。エルモラール村のあるカタルーニャ州特有の品種で、実が小さく搾油率が低いのですが、その効率の悪さから生産量が一時期大きくダウンした時期もありました。しかし、三ツ星レストランが集まるバスク地方のシェフたちが使い始めたことで復活。今では広くスペインでつくられています。
しかし、エルモラール村独特の風土でつくられるアルベキーナ種は唯一無二の「マウンテンオイル」。また、先に記したように農作業の機械化も不可能なために全て手積みで大切につくられる、そのサラリと優しく、フルーティな風味は正に逸品です。
「グリフォイ・デクララ」では、その風土や環境により生産量も少ない中、400年前から村人たちが好んできたその味を守り、ファミリーオイルとしてつくり続けています。
<写真左:アルベキーナの実  写真右:13年搾油担当のフローリンさん>

そして2012年に、その「グリフォイ・デクララ」に原田郁美さんが嫁いだことがきっかけで、初めて日本に紹介されることとなりました。原田郁美さんと親友の加藤智子さんがインポーターとなり、当店では2014年からグリフォイオイルの全身「カミ・デ・レス・ロケス」の取り扱いがスタートしました。
その後2018年には、現在の「グリフォイEV.オリーブオイル」としてブラッシュアップ(完全無農薬・シリアルナンバー管理)され、正に奇跡のオリーブオイルとして今に至ります。

2020年にその原田郁美さんからYouTubeで送られてきた村の様子をご覧になりながら、思いを馳せてみてください♪